『スフィア・ソルト・ソープ エナ』をはじめとする当社のフェイシャル・ソルト・ソープには、一般的なものに比して、水分が非常に少ない商品となっております。これは、自然由来の素材の採用にこだわった結果、合成系界面活性剤や発泡剤を用いずに、海塩をはじめとする素材を90tの力で真空加圧して商品をお作りするからです。はじめてご使用いただくときや下ろしたてのときに非常に硬いテクスチャーだと感じられることがあるのはこのためです。
当社のフェイシャル・ソルト・ソープを使用される際は、付属のまたはお手持ちの泡立てネットを用いて、お湯でせっけんの表面を濡らし石けん素地を溶かすような形で泡立てて使用してください。当サイトの洗顔の方法のページでご紹介しているような硬い泡が立ちます。その硬い泡でお肌を包み込むように洗ってください。擦るように洗ってしまうとお肌を傷めてしまうのでお控えください。
古来より、お塩にはさまざまな作用・効用があると言われており、わたしたちの生活の中で当たり前のように使われてきました。お野菜を茹でたり、塩もみしたりするとお野菜の水分や灰汁が抜けます。まな板の臭いをとる時や、体の痒みが出たときも使用することがありますし、宗教儀式的な部分で言えば、玄関先の盛り塩をご覧になったことがあるかたも多いでしょう。
タラソテラピーの父と呼ばれるルネ・カントン(*1)は「人類はまさに生きた海の水槽である」という言葉を残しています。はるか昔、太古の海で地球の生命は誕生し、気の遠くなるような年月の中で進化し続け、海から陸へと移り住んだ生命体は、祖先が住んだ海の水を体内に閉じ込め、それがそのまま生物の体液となったと言われています。そのため人間の体液は海水の組成とよく似ているのです。
このようにわたしたちの日々の生活の中に、そして体の中に、当たり前のように存在している、非常にプリミティブで馴染みの深い素材で、私たち自身の自然治癒力にアプローチできるコスメティック・アイテムを開発したいと考えた結果、「塩せっけん」が誕生した経緯がございます。
*1 ルネ・カント(1866-1925) フランスの生理物理学者。タラソテラピーの父と呼ばれている。
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